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Gクラスの3年目に来る759,000円の判断|メルセデス・ケアが切れると何が変わるか

整備工場の工具。メルセデス・ケア終了後の延長プログラムはGクラスのディーゼルで759,000円(2026年8月時点) Car|車
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2023年8月からG400dに乗っています。ちょうど3年です。

メルセデス・ベンツの新車には「メルセデス・ケア」という保証プログラムが付いていて、新車購入から3年間・走行距離無制限で点検も部品交換も無料になります。乗っている側からすると、この3年はほとんど何も考えなくて済む期間です。

問題はそのあとです。3年目に、延長するかどうかの判断が来ます。その延長プログラムの料金表を開いたら、Gクラスのディーゼルは759,000円でした。

先に断っておくと、G400dの実燃費や実際に払った維持費は、まだ記録として出していません。 ここで書くのは公式資料に載っている条件と金額だけです。走ってどうだったかという話も、いまは書きません。

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そもそもG400dとは何だったのか

メルセデス・ベンツ日本が2021年5月19日に追加したグレードです。プレスリリースにはこう書かれています。

  • 3.0L 直列6気筒 直噴ディーゼルターボ(クリーンディーゼルエンジン「OM656」)
  • 最高出力 330馬力(243kW)、最大トルク 700N・m
  • G 350 d と同じエンジンで、ソフトウェアとドライブトレインの調整により最高出力+44馬力・最大トルク+100N・m
  • メーカー希望小売価格 12,890,000円(税込・当時)

出典: メルセデス・ベンツ日本「『G 400 d』を追加」プレスリリース(PDF)(2021年5月19日)

同じリリースには当時の他グレードの価格も並んでいます。

モデル エンジン メーカー希望小売価格(税込)
G 350 d 3.0L 直6 直噴ディーゼルターボ 12,510,000円
G 400 d 3.0L 直6 直噴ディーゼルターボ 12,890,000円
G 550 4.0L V8 直噴ツインターボ 17,050,000円
メルセデスAMG G 63 4.0L V8 直噴ツインターボ 22,180,000円

いまのGクラスはディーゼルが G 450 d(ISG) に切り替わっています。現行の寸法はメルセデス公式で全長4,670mm・全幅1,930mm・全高1,980mm、荷室容量575〜2,010L(Mercedes-Benz「デザイン&装備」・2026年8月時点)。

全幅1,930mmという数字は、都心で駐車場を選ぶときに効いてきます。機械式は1.9m前後で切られていることが多いので、そこは別記事に書きました。

メルセデス・ケアに入っているもの、入っていないもの

ここからが本題です。

メルセデス・ケアは新車購入から3年間・走行距離無制限。中身は公式サイトの記載で次のとおりです。

項目 公式の書き方
一般保証 製品不具合による故障は無料で修理
メンテナンス保証 法定点検+メーカー指定の点検項目を35ヶ月目まで無料で実施。定期交換部品・消耗部品を無料で交換
24時間ツーリングサポート 24時間365日、電話1本で手配
地図データ更新 無料更新サポート

出典: Mercedes-Benz「メルセデス・ケア」(2026年8月時点)

そして、同じページにこう書いてあります。

車検整備にかかる費用、及び車検取得に必要な諸費用は含みません

ここは誤解されやすいところだと思います。3年間ずっと無料で整備してもらえるので、車検も込みだと思ってしまう。実際は違って、新車から3年後に来る初回車検の費用は自分で払います。

参考までに、前に乗っていたC43の初回車検は127,666円でした(うち法定費用52,550円)。Gクラスは車格も重量も違うので同じ額にはなりませんが、桁の感覚として置いておきます。

延長プログラムの価格が、公式サイトの本文には書かれていない

3年が終わったあとの受け皿が「メンテナンス&保証プラス」です。公式ページには内容がきちんと書かれていて、「別々にご加入いただくよりも2万円もお得」という説明もあります。

ただ、金額はページ本文に1つも載っていません。 リンクされたPDFの中にあります。

開いてみました。2026年6月現在・消費税10%込みの料金表です。

区分 新車時適用価格 通常価格
A / B / CLA(117,118) / GLA / GLB(ガソリン) 231,000円 286,000円
CLA(178) / C / GLC / SLC(ディーゼル) 330,000円 385,000円
E / CLS / GLE / CLE(ディーゼル) 407,000円 484,000円
S / GLS / G(ガソリン) 627,000円 704,000円
S / GLS / Gディーゼル 682,000円 759,000円
Mercedes-Maybach S 680 1,199,000円 1,265,000円

出典: Mercedes-Benz「メンテナンス&保証プラス 利用料金表」(PDF)(価格は2026年6月現在の税込)

G 550 4×4²、S / GLS / G の各AMG 63、EQ車両は対象外です。

Gクラスのディーゼルは、いちばん安い区分(231,000円)の約3倍にあたります。車両価格が1,289万円なので驚く額ではない、とも言えますが、2年ぶんの整備と保証に759,000円という数字は、いちど正面から見ておいたほうがいいと思います。

新車時適用価格が使えるのは、登録から3ヶ月だけ

上の表で「新車時適用価格」と「通常価格」が並んでいるのを見て、この差は何で決まるのかと思った方へ。ここが今回いちばん書きたかった部分です。

約款(会員証・ご案内)にこう書かれています。

新車購入時価格は、新車をご購入いただいた場合に、新車登録日より3ヶ月間適用となります。認定中古車をご購入いただいた場合は、購入日より1ヶ月間新車購入時価格が適用となります。

出典: Mercedes-Benz「メンテナンス&保証プラス 会員証・ご案内」(PDF・2026年6月改訂)

つまり、Gクラスのディーゼルで682,000円という値段が使えるのは、納車から3ヶ月のあいだだけ。そこを過ぎると759,000円です。差は77,000円

延長保証は「3年目に考えるもの」という顔をしていますが、価格の面ではもう納車から3ヶ月で決まっている、ということになります。

しかもこの条件は、公式サイトのHTMLページには書かれていません。料金表PDFの注記と、約款PDFの中にしかない。 納車の場で説明を受けていなければ、気づかないまま3年目を迎えることになります。

申込そのものは3年目以降でもできます。約款によると、申込可能なタイミングは新車登録から3ヶ月/12ヶ月/24ヶ月/35〜36ヶ月(初回車検)/48ヶ月/60ヶ月で、ただし初回車検の実施前。加えて条件が2つあります。

  • 新車登録後12ヶ月〜34ヶ月目の車は、指定サービス工場で法定および指定の定期点検整備を受けていることが整備手帳で確認できること
  • 総走行距離が60,000kmを超過していないこと

ディーラー以外で点検を通してきた人は、ここで引っかかる可能性があります。安く済ませたはずの点検が、延長保証の資格を落としていた、という順序はあり得ます。

延長したあとに残る条件も、そこそこ細かい

入ったとしても、メルセデス・ケアとそっくり同じものが2年伸びるわけではありません。約款が「メルセデス・ケアとは下記の点が異なります」として挙げているのは次の4点です。

  • メンテナンスサービスは総走行距離75,000kmの上限がある
  • メーカー指定点検整備の実施回数に上限がある
  • 消耗部品のランプバルブ交換はエクステリアに限定(LED、キセノンバルブは該当しない)
  • 事業用自動車や特殊用途自動車などは対象外

提供期間も整理しておきます。

サービス 期間・上限
サービス開始日 一律で新車登録日より35ヶ月目
メンテナンスサービス 新車登録後59ヶ月まで。ただし総走行距離75,000kmに達した時点で終了
一般保証 2年間・走行距離無制限
24時間ツーリングサポート 契約期間中・走行距離無制限

そして注意書きがひとつ。新車登録日より36ヶ月後に総走行距離75,000km以上に達した場合、支払い済みの利用料金は返金されません。

年間25,000km以上走る人は、メンテナンス側を使い切る前に上限に当たります。距離を走る人ほど元が取れないという、直感と逆の構造になっています。ここは料金表と一緒に見ておく価値があります。

保証側の除外事項も、読んでおいて損はありません。天災・事故、外部からの要因(鳥糞、塩害、飛石)、使用消耗や経年変化による現象、不注意による損傷は一般保証の対象外。指定部品以外を使っていた場合や、認められていない改造・架装が行われていた場合も対象外です。Gクラスで社外パーツに手を出す人は少なくないので、ここは効きます。

ディーゼルだと、対象部品の顔ぶれが少し変わる

G400dの記事としてもう1点。約款の定期交換部品・消耗部品のリストに、AdBlue® が入っています。ディーゼル特有の項目です。

もうひとつ、点検の起点についての注記があります。

ディーゼルエンジンの場合は、10,000km走行時となります

同じリストに載っているのはエンジンオイル、オイルフィルター、燃料フィルター、ブレーキパッド、ブレーキ液、トランスミッションオイル、エアコン用フィルター、ワイパーブレード、ファンベルトなど。このあたりを2年ぶん自腹で買うといくらか、と考えると、759,000円という数字の見え方は少し変わります。

なお燃料そのものについては、軽油の全国平均が2026年8月3日時点で159.4円/Lです。暫定税率が廃止されたのに廃止前より高い、という話は別記事に書きました。

延長するかどうかは、走行距離で分かれると思う

ここは私の考えなので、そのつもりで読んでください。判断材料は3つだと思っています。

1. 年間走行距離。 メンテナンス側は75,000kmで終わります。年25,000km走るなら3年目から数えて3年ぶんも使えません。逆に年8,000km程度なら、期間側(59ヶ月)が先に来るので上限は気になりません

2. 何年乗るつもりか。 5年目までに手放す予定なら、延長の後半は他人のために払うことになります

3. ディーラー以外を使うかどうか。 持ち込みや街の整備工場を使うほうが安く上がる項目はあります。ただし延長保証は指定サービス工場が前提です

3つ目については、タイヤをディーラー見積り16万円から持ち込み6万円に落とした話を別に書いています。囲われた中で払うか、外に出て払うかという選択は、保証の話と地続きです。

そもそも所有し続けるのか、という選択肢もあります。整備が月額に含まれる形を選べば、この判断自体が消えます。

よくある質問

メルセデス・ケアで車検も無料になりますか

なりません。公式に「車検整備にかかる費用、及び車検取得に必要な諸費用は含みません」と明記されています(Mercedes-Benz・2026年8月時点)。3年間無料なのは法定点検とメーカー指定の点検項目、および定期交換部品・消耗部品の交換です。

メンテナンス&保証プラスはGクラスだといくらですか

2026年6月現在の料金表で、S / GLS / G のディーゼルが新車時適用価格682,000円、通常価格759,000円(税込)です。ガソリンは627,000円/704,000円。G 550 4×4² と AMG 63 は対象外です。最新の金額は公式の料金表PDFで確認してください。

3年経ってから加入しても間に合いますか

申込自体は35〜36ヶ月目(初回車検)のタイミングでも可能ですが、初回車検の実施前である必要があります。また新車時適用価格は新車登録日から3ヶ月間のみなので、その時点では通常価格です。加えて総走行距離60,000km以下という条件もあります。

走る距離が多いほうが得ですか

メンテナンス側は逆です。総走行距離75,000kmに達した時点で終了し、36ヶ月後に75,000km以上に達していても利用料金は返金されません。一般保証と24時間ツーリングサポートは走行距離無制限なので、そちらは距離に関係なく使えます。

まとめ

  • メルセデス・ケアは新車購入から3年・走行距離無制限。ただし車検費用は含まない
  • 延長の「メンテナンス&保証プラス」は、Gクラスのディーゼルで759,000円(新車時適用価格682,000円・2026年6月現在の税込)
  • 新車時適用価格が使えるのは新車登録日から3ヶ月間だけ。 差は77,000円
  • 申込は初回車検の実施前まで。総走行距離60,000km以下という条件もある
  • 延長後のメンテナンスは59ヶ月まで、かつ総走行距離75,000kmで終了。超過しても返金はない
  • ディーゼルはAdBlue®が対象部品に含まれ、点検の起点が10,000km走行時になる

保証を延長するかどうかは、車種で決まる話ではなく年間何km走るかで決まると思っています。料金表と自分の走行距離を、同じ紙の上に置いてみてください。


※ 本記事は2026年8月時点で公開されている情報に基づく情報提供を目的としており、特定の商品・サービスの勧誘を目的とするものではありません。価格・条件はメルセデス・ベンツ日本が改定する場合があり、実際の適用可否は車両の状態・登録日・整備履歴によって異なります。加入の可否と金額は必ずメルセデス・ベンツ正規販売店にご確認ください。筆者は2023年8月からG400dを所有していますが、本記事に記載した金額はすべて公式資料に掲載されている数値であり、筆者が実際に支払った額ではありません。C43の車検実額は2019年式 C43 AMG(W205型)のもので、Gクラスに当てはまるものではありません。判断に迷う場合は正規販売店や専門家にご相談ください。